2009年7月15日水曜日

流通4~現代の流通構造~

情報化の影響

近年のIT革命は、商品流通に大きな影響を与えている。

(1)物流システムにおける情報化(生産者と商業者の間での情報技術の導入)
(2)消費者への商品販売(Eコマース、電子商取引)

物流情報システム

物流センターを構築し、物流を集約的に管理しながら、多頻度少量配送をするため自動化、情報化を進めている。(オンライン受発注システム(EOS)、POSシステムなど)そして、以下の効率化をもたらす。

(1)注文情報の交換における効率化
(2)物流作業における効率化
(3)商品流通の短縮化

つまり、商業者が空間的懸隔を効率的に埋め、在庫の補充を容易にするため、少ない在庫で時間的な懸隔を埋めることができる。その結果、商業者による流通サービス処理能力を引き上げるので、流通段階は減ることが予想される。


Eコマース

減少する費用

(消費者費用)
買いものに出掛ける移動費用
商品を持ち帰る輸送費用
買いものの時間的制約による費用
複数商品を買い揃える費用
情報収集費用(単純な)

増加する費用

(消費者費用)
複雑な情報の収集費用
待ち時間による費用

(流通サービス費用)
情報システム費用
広告、販促費用
物流費用

最寄品・・購買頻度は高いが、商品が届くまで時間がかかるのが問題で、向いていない。
買回品、専門品・・商品を探索したりする費用が節約できるが、購買頻度が低いことが問題である。


まとめ

インターネット販売による商品流通が、従来の店舗販売に比べて効率的かどうか、インターネット販売が大きなシェアを取るかどうかは、これらの消費者費用と流通サービス費用の違いによる影響を受ける。

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